2026年3月 シドニー短期看護研修に参加された圭太さん

留学体験談

研修に参加しようと思ったきっかけを教えて下さい。

看護師として15年目を迎え、これから自分がどうなりたいのか悩む中で普段働いている病院には海外から多くの医師が研修に来ていて、逆に海外の医療や看護はどんなふうに行われているのか気になったのがきっかけです。また、最近は外国人患者さんも増えてきており、英語でコミュニケーションが取れるようになりたいという思いもあり今回この研修に参加しました。オーストラリアを選んだのは夏や海が好きで、暖かい環境で過ごしながら学びたいと思ったからです。

オーストラリアの医療と看護を学ぶ中で、日本との違いや気づきがありましたか?

今回の研修で、オーストラリアでは抑制を行わず、患者本人の意思を大切にする考え方が重視されていることにとても驚きました。極々当たり前のことなんですが、これまで自分が勤務してきた病院では人手不足もあり、やむを得ず抑制が行われていたり、本人は治療を望んでいなくても家族の意向で入院や治療が続けられる場面を見てきました。その度に本人の意思はどこにあるのだろうと感じていたので、この考え方はとても印象的でした。特に、抑制が必要な場合には1対1で看護師を配置し、その分カジュアルを増やして対応する体制はとても素敵だと感じました。

ホームステイでの生活はいかがでしたか?

ボンダイに住む一人暮らしの女性のお宅にホームステイさせていただきました。英語力は20年以上前に英検3級を取得した程度で、今回が初めての海外・ホームステイでした。正直、英語はほとんど話せませんでしたが、Google翻訳を使いながらホストマザーとコミュニケーションを取り生活していました。ホストマザーは仕事が忙しく、ゆっくり話せたのは初日にボンダイビーチへ行った時くらいで、普段は朝と夜に少し話す程度でした。それでも2人の時には何とか伝えようとする中で、少しずつ聞き取れるようになり翻訳に頼る場面も減っていきました。大変さもありましたが、自分の英語力の成長を感じ、これを機に英語を学び直したいと思えた貴重な経験でした。

初めて出会った参加者の方々と過ごした5日間の中で、彼らからどのような刺激や影響をうけましたか?

研修メンバーには、三次救急や精神科、訪問看護で働いている方、また4月から看護師として働く看護学生さんなど、さまざまな分野で活躍されている方がいて、普段カテ室で働いている自分とは関わる機会の少ない領域の方々と話せたのがとても新鮮で楽しかったです。普段の業務の中では、自分の今後についてじっくり話す機会はあまりありませんでしたが、今回の研修ではお互いのこれからやキャリアについて話すことができ、とても良い時間を過ごすことができました。

研修やホームステイを通して、今後の看護キャリアについて考え方や目指したい方向に変化はありましたか?

前述の通り、今回が初めての海外で英語もほとんど話せませんでしたが、滞在中はエージェントさんや研修メンバー以外とはあえて日本人と話さないと決めて過ごしました。道に迷った時やカフェで注文に困った時、店員さんや通行人の方がつたない英語を一生懸命聞き取ってくれたり、「Don’t worry! Easy, easy!」と声をかけてくれたことがとても印象に残っています。また、聞き取れない時にはカタコトの日本語で伝えようとしてくれ、その優しさがとても嬉しかったです。この経験から、日本で入院する外国人患者さんも同じような不安を抱えているのではないかと感じ、寄り添える看護師になりたいと思いました。最後に、今回関わってくださった皆さまありがとうございました。